【昨日のヘェ~】Tokyoの街に江戸の町が透けて見える瞬間
街好き・人好き・釣り好きetc.な、、、東京タクシードライバーが、見・聞き・感じたTokyo Taxi Drive. 昨日のへェ~。
(はじめての方はこちらもご覧ください)
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タクシー乗務で東京の街を走っていて、
江戸の町や江戸っ子が透けて見えるような感覚になることがある、、、TVの「ブラタモリ」に近い感じ、とでも言えばいいだろうか、、、
Tokyoは複雑に増築された大都会
東西を問わず、古い都市の道は「城」から始まる、、、だから東京の道は「江戸城」が中心、、、これは、東京タクシードライバーに必要な「地理試験」の合格に向け、研修で習った道の覚え方のとっかかり。
、、、聞いた話では、東京の地理は世界一複雑だとか、、、そうかもしれない、、、ならば、名高いロンドンタクシーと東京タクシーの難易度は、どちらが上なんだろうか? 、、、
地理は複雑だが、しつこい性格さえあれば、何百回も走るから覚えられる。人間、場数だ。
、、、学者ではないから調べてないし、タクシードライバーとしての感覚に過ぎないが、たぶん、東京は、、、というより江戸は、江戸城への参勤交代の街道が造られ、城の周りに内堀と「門」があり、外堀とそれぞれの街道の交差点に交通要所を意味する「見附」があり、、、
東京は、江戸城を中心にできた放射状の道(=幕府と大名たちの道)と、中央区、墨田区、江東区あたりの碁盤の目の道(=商人や町人たちの道)がドッキングしているような格好だ。
江戸〜東京の人口増加とともに、内堀通り、外堀通りのさらに外側に、幾重にも縦の道と環状線ができ、その他幹線道路ができ、、、
時代を経て、やがて車や路面電車やバスやタクシーが走り、、、鉄道が敷かれ、、、新幹線や首都高速が造られ、、、地下鉄が走り、、、道路は3層構造になり、、、バイバスやアンダーパスができ、、、船が、、、飛行機が、、、となってきたのだろう、、、
東京も戦争で焼けなかった町は今でも区割がやたらと細かい、江戸時代のまんまだったり、門や橋など今は無いのに名前に「門」や「橋」がつく交差点があり、「坂」とつく場所もやたらと多いが、坂はわかりやすいが、、、昔のまんまの農道なのか、あるいはもっと古い道が起源なのか、不思議なくねくねした道もたくさん残っている。
古いものと新しいものが一体になったTokyoの面白さ、、、乗務のたび東京23区を300-500km走り、近道や抜け道をくまなく走る東京タクシードライバーは、その面白さを感覚的に知っている。
、、、お次は、いつもの、、、
車内のつぶやき。昨日のヘェ〜
これはタクシー車内で聞いた街の声。一期一会。
京橋。とても江戸事情に詳しい人。詳細不明。
「、、、江戸時代、入れ墨はおもに町火消しとトビが入れていたんだよ。勇気を見せるためにね、、、町火消しは、今でいうロック歌手みたいなもんじゃないかと思うね、、、火事場の屋根に上がった町火消しは神がかり的なカッコ良さだったはずだよ、、、火事現場にいち早く駆けつけ、周りの家を有無を言わさずぶっ壊し、もろ肌脱いで屋根に上がると、背中には水の神の化身の下り龍が彫ってある、、、水神の加護をもらいながら、脱いだ半てんを水にジャブジャブつけて羽織り、頭から水をかぶって火に飛び込み、命懸けで鎮火させて、、、終わると今度は、裏返した半てんに刺繍された昇り龍をひらりと羽織って、千両役者としてマトイを誇らしげに振り回し、拍手喝采浴びながら帰っていくんだ、、、火事と喧嘩は江戸の華、江戸の洒落、江戸の粋だよ」
とか、
世田谷。60代? 建築関係。
「、、、⚪️⚪️町のすし屋⚪️⚪️まで行ってもらえる?、、、あのオヤジは最高に美味いのしか出さない、、、誰にでもじゃないよ、、、俺たちは職人同士だから、、、わたしは魚が好きでね、、、シマアジは20cm以下なら釣りたてをさばいても美味いけど、天然物は身が締まってるから大きいのはね。釣りたては硬くて美味くない。島の漁師に聞いたんだよ、、、シマアジってどうやって食べるの?って。そしたら、氷につけて目が白くなりはじめるまで一週間くらい置いとけって、、、少し腐ってきて身がやらかくなって魚の旨みが出るって、、、これ本当だよ。でも置き過ぎるとダメ。微妙なんだ。過ぎると味が落ちる、、、あのオヤジはそういうのは俺には出さないんだよ^ ^」
とか、