【タクシー仕事考】きちんと稼ぎながら、仕事を楽しんでいくには。
街好き・人好き・釣り好きetc.な、、、東京タクシードライバーが、見・聞き・感じたTokyo Taxi Drive。
(はじめての方はこちらもご覧ください)
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先日、売上トップクラスの先輩ドライバーが
隣に来て、
「ついに100万超えしたんだよね。やっとできたよ」
と声をかけてくれた。
つまり、一か月の税抜売上が100万円を初めて突破した、ということだ。
その日の仕事を終えて納金していたときだったので手をとめて、
「おめでとう、やったね」
と手を差し出すと、握手を返してきた。
普通はあまりこういうことを言ってこない。
なぜ言わないかというと、自分の成績が上がらないことから、うらやんだり、やっかんだり、自信をなくす人もいるから、そういう人とも仲間として付き合っていこうと思っているから、その方が人生が豊かだから、だから言わない。すくなくともわたし大江戸がいる職場はそんな雰囲気だ。
そこをそう言ってきてくれるのは、トップクラスに比べればまだ低いレベルながら人知れずアスリート的ドライバーだと思っている自分を、その端くれと認めてくれているから。だから嬉しかった。
男の世界。職人の世界。
なお、タクシーのいいところは、先輩と思っていてもこのようにため口でいい点である(と、わたし大江戸は勝手に思っているだけかもしれないが)。
、、、話を戻すと、
こういう先輩たちを見ていていつも思うことがある。
何事も”日常”になると、ベテランになると、わかっているからと慣れてしまう。慣れてしまって退屈してしまう人も少なくない。
、、、「慣れ」は「身につく」の言い換えだろうが、下手すると惰性でツマらなくしてしまう。だから、初心に帰って、改めて「良い型」を意識するのは、きちんと稼ぎながら、仕事を楽しんでいくにはとても大事なことだと思う。
わたしも飽きっぽいからそれがわかる。
飽きっぽい性格のわたしがいまだ飽きていない東京のタクシー仕事のどこがしつこく面白いと思わせるのか、ブログを書いているせいもあり(だからブログはおすすめですよ)、ときどき改めて考える。
営業所はそこそこの規模だからたくさんのドライバーが所属していて、いろんなタイプの人がいるのがわかるのだが、
ベテランで売上もそこそこ以上にやってる先輩たち、とくに前述の先輩のようにジワジワと粘り強いタイプのドライバーたちは仕事だけでなく、車を降りたときの仲間との交流も楽しんでいる人が少なくないように見える。
もちろん、わたし大江戸もそうでありたいと思っている。
、、、なので今回は、
東京タクシードライバーの面白さ
について改めて書いてみることにした。
これまでも「昨日のヘェ~」というカテゴリーで、面白いと思ったことを書き留めてきたがネタが少なくなってきた。基本、ブログねたに同じことは書かないという方針でやってきたけれど、無理があるのかなー、、、日々起こっていることは相変わらずなのだけどね。
そろそろ「型」が出来上がってきてしまっている。だから「改めて書いてみる」パターンに突入しているのも自然な流れだろう。
わたしの場合、どちらかといえば、好奇心が強い方だけど、東京でタクシーに乗ることになって、
はじめの1-2年くらいの間だっただろうか、「え?、東京ってこんなだったの?」と大げさに言えば、”カルチャーショック”を受けてきた。
ドラマでいえば、予期せぬストーリー展開。コラージュのような細々した小さな断片の切り張り。先入観が崩されていくリアル。それなりに日本の現実が肌でわかってくる、、、みたいな面白さだ。
さすがにそろそろ慣れてきて、「あ、このパターンの人ね、、、」などと思うようになったが。
面白さを整理すると、自分にとっては面白さの第一は、世の中にはじつにいろんなタイプの人がいることが肌で分かること。「タクシーの窓からは社会が見える」といわれる意味がわかるような面白さだ。
お客さんは”普通の人びと”がほとんどだが、中には珍種というか、珍しいタイプの人も居るから、この仕事は接客業でもあるから、臨機応変な対応とタフネスも要求されるのだ。
またときどき、
神や仏の化身かとも思ってしまうような
今の自分にとって意味深いことを言い放ってさっさと降りていく人もいる。
そんな意味からは、東京というのは、何が釣れるかわからない釣り堀のようなものである。
、、、面白い。
まとめると、
話を分かりやすくすると、東京タクシードライバーの仕事の面白さは、
- アスリート的な釣り人的なゲーム性の面白さ。
- 腕を磨いていく職人的な面白さ。
- 変化し続ける大都会Tokyoの面白さ。
- 様々な人やリアルなシーンを見る面白さ。
といった感じになると思ってます。
今回の「大江戸たくどら日記」、、、完。
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♫ 勝手にエンディング曲 m(__)m
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by 大江戸巧氏(おおえどたくし)
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