★長く働ける資格で手に職をつける。東京タクシー仕事考。
東京でタクシー?就職考の【6】です。
世の中も仕事も、、、理想は安定だが、現実は不安定なもの。だから、どんな職業も努力して一生懸命やるわけだが、
もしも安定の道があるならば
世間でよく言われるのはだいたいこんなことだ。
- 公務員になる。
- 盤石な事業を持つ。
- 不労所得を生む資産を持つ。
- 老後働かないでもいい額を貯金。
- 長く働ける資格で手に職をつける。
1-4がないなら5がある。
今は男も平均で80歳まで生きる長生きの時代。80は平均だから90も珍しくなんかない。ゴロゴロいる m(__)m。実際、元気な80歳がたくさんいる。歳をとってもなるべく働きたい人が多い、、、ということがある。
だが、歳をとればたいてい何か病気になる。働くにも現実として、病気になってやれる仕事かどうか、あるべき理想と現実にはズレもある。
きちんと自己管理をすれば、少しくらい病気でも、現実として長く働ける仕事は価値があるし、仕事がきちんと身につけば、精神的な安心感も生まれる。
資格を得ても、長く働ける「プロ」になるには修行も要る。昔からそれを「職人仕事」と呼ぶ。新米は先輩を見て、仕事の心構え、やり方、歳とったときの働き方などを習うのだ。
東京タクシードライバーの場合は d( ̄  ̄)?
タクシードライバーも完璧に職人仕事の世界。
で、うちの営業所だと、たとえば、、、明け番に週3回、人工透析しながら、しっかり月12回乗務して、年金ももらってる先輩なんかもいて、
人工透析は毎回4時間かかるらしいが、その時間をまるまる明け番の午前の仮眠に充てている。つまり、明け番の朝は風呂に入って、飯食して、そのまま病院へ行って人工透析、、、一石二鳥 d( ̄  ̄)。
「、、、オレ、年金少ないし、けっこう金使い荒いから^^;、マイペースだけどさ、働きたいじゃない。タクシーは自分には最高の職業だよ、、、」
、、、と、朝風呂でシャンプーしながら、教えてくれた。
タクドラは、稼ごうと思えば楽ではないが、基本、体力的には安全運転ができればいい。現に80歳だってやってる人もいるからね。慢性腎不全も透析さえしていれば、本人の自覚的にはまったくの元気らしく、、、いろんな病気はあるだろうが、こんな年寄りも少なくないのでは?
あとは、医者が大丈夫と言えばOK、医者が大丈夫と言ってるのに会社としてはダメとは言えない、、、という理屈にはなるのだが、
、、、そうなった時、健康管理しながら長く働いて欲しい「状況」が要る。
それは、人手不足という状況 d( ̄  ̄)
多くの職人仕事がそうであるように、タクシードライバーもいつでも人手不足だ。
、、、タクシーが人手不足な理由、その背景にあるのは、二種免許取得のハードル様々m(__)m、けっこう難しい地理試験様々m(__)m、特に楽ではない仕事様々m(__)m、違反ドライバーを厳しく取り締まるお巡りさん様々m(__)m、結果として人手不足様々m(__)mであり、、、中高年がハレて長く働ける。
タクドラは、慣れてプロになるまでが楽ではないが、慣れればマイペースでやれる職業スタイルでもある。
このブツを、何時までにどこに届けるとか、運公表に従って運行しなければとか、、、特になし。
だから、、、
- 疲れたら休憩すればいいし、
- 寝たければ寝ればいいし、
- 腹が減れば食べればいいし、
- 頑張りたければ頑張ればいいし、
- 気分が乗らなければ休み休みやればいい。
のだ。
、、、車庫を出た後の空車時のタクシー車内は自分の部屋みたいでもあり、好きな場合に移動もできるし、ある程度の自由も利く、もちろん売上との兼ね合いにはなるが。
慣れないうちは疲れるし、ミスやトラブルもあり、新人の頃は文句も言われる。慣れても稼ぐには楽できないが、長所にも気づくと見えてくる、、、
ハッキリ言うと、、、タクドラは、たいした苦労をしてこなかった人たちには辛く、大変な仕事なのだろうが、、、たぶん、激務、重責、リストラ、倒産、赤字経営、撤退など、人生いろいろ、それなり、ギリギリを経験した人たちにとって、タクシーは気楽さもある仕事なのかな?と思う。
全員採用でもないし、プロになれないで辞める人も確かにいるが、現に年配ドライバーもたくさんいる、、、というか、年配がメジャーの世界だ ^^;。
この時代、このライセンスにはそんな価値もある d( ̄  ̄)
なれるかなれないか? そんなの自分に賭けるしかないじゃないか。
半年でなれる人もいれば、3年経ってなれる人もいるし、5年でやっと楽しくやれるようになったという人もいる。わたし大江戸もプロになるように頑張るだけ。皆、同じドライバー仲間だ。、、、なお、人間、違うところより同じところを見つける方がいい。
プロになった後は、、、、ずっと長く同じタクシー会社で同じ仲間たちと働く人、別のタクシー会社に移籍する人、個タクになる人、介護タクシーになる人、事情があって辞める人、嫌になって辞める人、年金まったり生活に入る人、前の仕事に戻る人、事業を始める人、そしてまたタクドラに出戻る人、、、いろんな人がいる。
、、、こんなことも、ベテランの先輩たちと風呂や休憩室でいろいろ話すうち、最近になってわかってきたこと、、、奥義に触れるにはやはり風呂か d( ̄  ̄)?
タクドラになりたい人は、
そんな東京タクシードライバーに興味があれば、生命保険と同じで、まだ健康ではじめられるうちに、居心地よく、シロウトをうまくプロの職人にする会社の門を叩いてみることだ。
ちなみに、向いてないタイプは、
- 極度にネガティブな性格
- 対人恐怖症
- 素直に習う気持ちがない人
- 突然キレキャラ
ではないかと思う。
鍛えて矯正が効くタイプかどうかは、自己判断してみればいい。
どの世界も同じだと思うのだが、プロの形を見習って、仕事のスタイルをつくりこむ。奥は深い、、、素直さは才能だ。
、、、また次回も、真面目にクドく!書いていくつもりですが、知りたいことなどあれば気軽にメールでもください。ネタにさせてもらったり、明け番か公休に返事もできますから。
by 大江戸巧氏(おおえどたくし)
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ドライバーが100人いれば100とおりの見え方があると思うけれど、、、