【昨日のヘェ~】タクシードライバーが聞いた「茶人」のTokyo美術館巡り。
(はじめての方はこの記事から)
先日乗ったタクシーのお客さんは「茶人」のようで、
お茶会で東京にちょくちょく来ているらしい、70代?の男性客。二子玉川駅タクシー乗り場から乗った。
明日も東京のどこかでお茶会があり、前泊で、今朝、地元の北陸の金沢から来たとのことだった。
「あー助かりました。静嘉堂さんまで行ってもらえますか。今日は涼しくて助かります、、、?? ええ、今朝、金沢から来たんですよ、、、」
”静嘉堂さん”というのは、二子玉川駅からタクシーで10分のところにあり、詳しく知らないが、あの三菱の岩崎弥太郎のコレクションを収めた美術館らしい。文化事業として美術展のイベントをやっていて、こうして全国から来館者がやってくる。
「えー!? すごいですね。アクティブですねぇ、、、」
などと返し、約10分のお付き合いの始まりだ。
お客さんはこの道すがら、金沢の料理の話をしてくれたが、食べたくなったし、いわゆる「通人」だなぁ、と。
話の内容もそうなのだが、なんというか、自然でひけらかさない態度からそう感じたのではないか、と思う。
「、、、ちょくちょくこっち(東京)には来てるんですけど、明日もお茶会で、、、それでこうして美術館巡りをするんですけど、いいのを置いてるところもだいたい決まってるんですよ、、、」
それほどでもないが、軽く興味が沸いたので、「どこなんですか」?と聞くと、
「行くとこはだいたい決まってて、静嘉堂さん、畠山美術館さん。三井さんに根津美術館。それに五島美術館、ですね」
、、、ヘェ~、と思う。
きどらない年配の茶人?が、スッと言うと説得力があり、納得感。勉強になった。
、、、「詫びさび」「幽玄」を感じたくなったらいずれ行ってみようか。
茶の湯といえば、タクシーもある種「茶室的」
と思うことがある。
なぜそんな風に思うかというと、
タクシーも、乗るところから降りるところまで、手が上がって目が合い、ドアを開けるところから閉めるところまで、その間の作法というか、流れというか、そこにももっともな型みたいなものがあり、
お互いの挨拶からはじまり、アクセル、ハンドル、ブレーキを披露し、会話、ラインどり、コース判断 、雑談、、、
お客さんもタクシードライバーも互いにいろんな流儀の人がいる。
で、最終的には、
「けっこうなお点前でした、、、」
と、互いに頭を下げて終わる(もちろん言わないが)、
そんな一連の流れの型があるように思うから。
、、、まぁ、互いの認識がそうでない場合、そうならない場合も多々あるのだが(^^;)。
でも、たまに深い時が流れる空間になる。
そこんとこ、じつに日本的だ。ニューヨークやよその国のタクシーとはまた違うはず。「ベリー・ジャパニーズ」。
、、、なのでタクシーは「茶室的」だと思うのだが、
そんな話をタクシー利用が多いヘビーユーザーのお客さんとすると、そう思っている人も多いようだから、わたし大江戸の勝手な妄想ということでもなく、日本のタクシー車内とは、だいたいそんなものなのだろう。
今回の「大江戸たくどら日記」、、、完。
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♫ 勝手にエンディング曲 m(__)m
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by 大江戸巧氏(おおえどたくし)
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