大江戸たくどら日記~東京タクシードライバーのブログ~

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東京の某中堅タクシー会社に50代で転職した仕事を楽しんでる側=タクシー向きドライバーのブログ。

【最近話が面白かったタクシー乗客③】火事と喧嘩は江戸の花。日馬富士引退とめ組の喧嘩。

今、相撲界は大騒動。今回はその辺りを書いてみたい。

ただし、当てにならないブロガーの戯れ言。予め、御免なすってm(__)m

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(はじめての方はこの記事から)

 

日馬富士の引退で、今、相撲界は大喧嘩の状態だが、

この件、たくさんの人が興味深く見ている。

 

大きな闇? 星回し? 相撲は神事か?興行か? と。

 

下のリンクを見ると、

つまり相撲は古の昔に「神事」で始まったが、遅くとも江戸時代には客が喜ぶことを第一とする「興行」になっていたようだ。

 

北野たけしは、

「相撲は興行で、昔は人情相撲と言った。改革は難しい」と言い、

武田鉄矢は、

「忖度(そんたく)がなければ世の中は回らない」と言ったようだが、

 

、、、違うんじゃないか?

 

どうみてもあれはリンチ。金や損得が絡むからリンチまでやったんだろう。

 

嫌な話だ。何やってんだと言わなくてどうする? そういうことは男気がある奴らのやることじゃないんだから。

 

この件、わたし大江戸は貴乃花に肩入れする派になる。

「昔から」って、いったいいつを指してるか?って話。興行になる前?後?って話。

年に四場所くらいに減らしてガチンコ相撲で神事としてやってもらえないか?

と思うね。

 

その絡みで、つらつらと雑感を書いていこう。

 

タクシードライバーは、土地の昔の名残りや伝統を感じる仕事である。

 

"相撲つながり"で思い出すのは、

先日、

日本橋の室町3丁目まで行ってください」

と乗車してくれた70代?男性のお客さんから聞いた話だ。

 

この人、代々、日本橋室町辺りの人であるらしく、日本橋室町は「火消し」の「い組の一番」の場所なのだと教えてくれた。

 

「いろはにほへと」のい組の一番。一丁目一番地だ。だが火消しに「へ組」は無いという。理由はへ(屁)はみっともないからだと、、、面白い。

 

ちなみに、わたし大江戸は、最近、

浮世絵や落語など、江戸時代にも少し興味があり、 

今の出来事や在り様を、東京に江戸を重ね合わすように見るとわかりやすいことも多い、と感じる今日この頃でもある。テレビの時代劇のドラマみたいだと思う。

  

以下は、素人の解釈で恐縮だが、

江戸時代は、封建で、もう隣の家や村に土地を奪われることがなくなったし、鎖国もしたから、領土的にはゼロ成長で、独特に熟成した。

 

本で斜め読みしたところによれば、

江戸時代にはだんだんと商人が武士より実力が上になった。経済力で勝ったわけだ。だから町人(工商)は生産をしないで権威に居座る武士(士)を馬鹿にするようになった。だから武士は権威で町人を締めつけた。江戸は「自由」が町人の文化になり、激しく弾圧されて江戸の町人の文化はカウンター(反抗)カルチャーとなったのだが、

 

文学は弱体化してか弱い川柳程度になってしまったが、浮世絵は強くなったという。極彩色禁止など幕府からいくら弾圧されても、町の風俗と入れ墨と遊郭などをモチーフに、町人たちの自由な勢いは300年間ついに止むことはなかった、、、ということらしく、

 

また、何かで聞いたが、江戸や大阪の外は、ほとんど大部分が田舎(農)で、田畑を継ぐ嫡子以外の男子や、よその農家に嫁に行かない娘は田舎を出て町に行くしか道はなく、商人、職人、芸人、ヤクザなど様々な職業の「町人」になった、、、らしい。

 

つまり江戸の町は、主にそうした「はみ出しもの」と「出稼ぎ」で大きくなった。それは江戸も東京もあまり変わらないだろう。

 

そもそも都会というのは、いい意味でもワルい意味でも「自由」な「掃き溜め」で「ごった煮」のような場所。特定の地域や職業ではなく、都会全体がである。

 

ちなみに、

YouTubeで何かの落語で聞いたのだが、町人とは工(職人)と商(商人)であり、「江戸っ子」は職人の文化であるらしく、職人は「江戸っ子でぃ」と虚勢を張り、商人は「江戸者(もん)でございます」と上方に対して?へりくだるのが"らしさ"だったようだ。

 

江戸っ子の気風というのは、

大抵のことは、

「おもしれぇ」

「気にいらねぇ」

「どうでもいい」

の3つで片付けたのではないか。そんなカラッとした勢いのあるイメージである。

 

タクシードライバーは職人で、わたし大江戸には性に合っている。

 

、、、前置きが長くなっているが、徐々に相撲つながりの話にはなりますm(__)m;。

 

江戸時代、すでに様々な町人がいたようだが、今回の記事に関係するのは「火消し」と「相撲取り」。

 

火消しは、度胸がよく、正義感が強い。つまり男の中の男の職業だ。火の中に命がけで飛び込んで火を消す。だから、自然、そういう集団になった。

 

で、前述のお客さん曰わく、

「、、、火消しはヤクザじゃないんだけど、背中に入れ墨入れてるんだよ。あれは熱さに鈍感になるらしいね。風呂も俺たちには入れないくらい熱いのに入る。子供の頃に見た透かし彫りなんかホントに綺麗なもんだったよ。、、、ちなみにテキ屋っていうのも火消しに近くて、あれは他のヤクザとは少し違うみたいなんだな、、、彼らは商売をしていて、、、」

 

違いは高倉健主演の「昭和残狭伝」を観たらにわかに、それなりにわかった。

 

伝統的ヤクザと愚連隊は違う。そして、伝統的ヤクザは「博徒」と「テキヤ」と「興行」に別けられるらしい。

 

いずれにせよ、いわゆる「任侠」は、弱きを助け強きを挫く。リンチをやるのは愚連隊や暴力団やワル。任侠がやることじゃない。

 

さらに、

「、、、いざもめ事が起きたら火消しもテキヤも命懸けで喧嘩するけど、、、め組が有名な理由? あれは「め組の喧嘩」は歌舞伎や落語で有名で、江戸時代に「め組」が相撲取りたちと大喧嘩になった話なんだけど、運転手さん、知らない?」

と。

 
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ぜんぜん知らなかった。でも、今の相撲の騒動とちょっと似ているかもしれない。

 

火事と喧嘩は江戸の花。

 

奇しくも今、中央区築地は中村座の新作歌舞伎シネマは「め組の喧嘩」を上映中。

 

上リンクのYouTubeで「め組の喧嘩」の落語を聞くと、相撲取りっていうのは、江戸時代は大名のお抱えで半分武士気取り?で昔から尊大で偉そうにするのが伝統だった?、とも思ってしまうが、、、それは偏見?

 

わたし大江戸は偉そうな奴が嫌いな町人気質だから、め組の喧嘩は火消しに肩入れとなる。

  

「、、、そんでさ、昭和になってから、今度はめ組が偉そうにいい気になってるっていうんで、同業者から総スカンくったり、、、いろいろあって、、、

 

お客さんの話は面白かった。

 

、、、あー長い。なんとか話にオチがついた(^^;)。

 

ついでながら、このお客さんのその他の話も面白かった。

 

「、、、「冨士講」ってあるでしょ? あれが日本の旅行代理店のはじまりなんですよ、、、」

 

とか、

 

「、、、「べったら漬け」って、あれ、東京の漬物なんですよ。こっちの人は気が短いから、早く漬けるのに、あのべったりしてるやつなんだよねぇ」

 

とか、

 

「、、、長岡の花火は凄さの桁がちがいますよ。帰りに佐渡島巡りもいい。佐渡は、、、」

 

 など。

 

タクシーで聞く話は、時々、かなり面白いのだ。

 

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今回の「大江戸たくどら日記」、、、完。

 

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♫ 勝手にエンディング曲 m(__)m

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by 大江戸巧氏(おおえどたくし)

 

 

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